社会人の基本といえば、あいさつとおじぎ。

簡単そうで意外と奥が深いこのマナーを、言葉・タイミング・角度までわかりやすく解説します!

目次
  1. あいさつの重要性とは?
    1. 第一印象の55%は非言語で決まる?
    2. 「お疲れ様です」と「こんにちは」の違い
    3. あいさつは“相手の存在を認める”行為
  2. ビジネスシーンで使う基本のあいさつ
    1. 「おはようございます」は社内だけじゃない
    2. 「失礼します」「よろしくお願いします」の使いどころ
    3. 場面別あいさつリスト(表形式)
  3. おじぎの種類と違い
    1. 会釈・敬礼・最敬礼ってなに?
    2. 角度で変わる意味(図解風表現)
    3. おじぎの種類別 使用場面マップ(表)
  4. 正しいおじぎの仕方
    1. 姿勢・タイミング・目線の基本
    2. おじぎでやりがちなNG動作5選
    3. おじぎの基本を身につける練習法
  5. あいさつ+おじぎのセット動作
    1. 声をかけながら頭を下げる?順番は?
    2. 「立ってするおじぎ」と「座ってするおじぎ」
    3. 応用編:エレベーターや廊下ですれ違うとき
  6. 初対面での好印象をつくる方法
    1. あいさつ時の声の大きさ・トーン
    2. 緊張しているときの自然な笑顔の作り方
    3. 「感じがいい」と思われる小さな気配り
  7. 社内・社外で変わるあいさつのマナー
    1. 社内での上司・同僚へのあいさつ
    2. 社外の人とのあいさつマナー
    3. 「親しい人にも丁寧に」が基本
  8. 出勤・退勤時のマナー
    1. 「おはようございます」は誰に言う?
    2. 「お先に失礼します」と「お疲れ様です」の違い
    3. すれ違いざまのあいさつルール
  9. 間違いやすい言い回しと正しい敬語
    1. 「ご苦労様です」はNG?
    2. 「どうも」は丁寧?カジュアル?
    3. 言い換え例まとめ(表)
  10. あいさつ・おじぎのQ&A集
    1. Q1:挨拶しても無視されたときはどうする?
    2. Q2:出先で相手の名前がわからないときは?
    3. Q3:外国人の上司にもおじぎする?
  11. まとめ|あいさつとおじぎは“習慣”で変わる

あいさつの重要性とは?

第一印象の55%は非言語で決まる?

実は、第一印象の55%は表情や態度などの「見た目」で決まると言われています(メラビアンの法則)

つまり、「声のトーン」「笑顔」「おじぎの丁寧さ」は思った以上に影響力が大きいのです。

💡ポイント
「おはようございます」の一言でも、明るい表情と落ち着いた動作をセットにすると印象UP!

「お疲れ様です」と「こんにちは」の違い

「こんにちは」は日常的なあいさつですが、ビジネスシーンでは「お疲れ様です」を使うのが一般的です。
社内であっても、上司・同僚・先輩には基本的に「お疲れ様です」でOK。

シーン適したあいさつ
社内お疲れ様です
社外初対面はじめまして/お世話になっております
朝の社内おはようございます
外出先から戻った時ただいま戻りました/お疲れ様です

あいさつは“相手の存在を認める”行為

あいさつは、「あなたをちゃんと見ていますよ」という敬意のサイン
たとえ忙しいときでも、軽く会釈や一言を添えることで信頼感が生まれます。

🙆‍♂️ 見かけたら → 軽く会釈+一言
🙅‍♀️ 無視 →「気づいてもらえなかった」「冷たい人かも」とマイナス印象

ビジネスシーンで使う基本のあいさつ

「おはようございます」は社内だけじゃない

出勤時の「おはようございます」は、社内だけでなく、取引先など社外でも使うことがあります。時間帯に関係なく、初対面であっても「おはようございます」が通じるのがビジネスの特徴です。

「失礼します」「よろしくお願いします」の使いどころ

社会人のあいさつでは、以下のような丁寧表現の使い分けがとても大切です。

フレーズ使う場面
失礼します部屋に入る時、退出時、電話対応時
よろしくお願いします初対面、会議の開始、メールの締めくくり
失礼いたしました軽いミスへの謝罪や退室時の丁寧表現

場面別あいさつリスト(表形式)

シチュエーション推奨されるあいさつ
朝、出社したときおはようございます
社内ですれ違ったときお疲れ様です(+軽く会釈)
会議に入るときお時間いただきありがとうございます/失礼します
退勤するときお先に失礼します/お疲れ様でした
訪問先での第一声はじめまして。よろしくお願いいたします

おじぎの種類と違い

会釈・敬礼・最敬礼ってなに?

おじぎには3つの基本があります。
それぞれの意味と使い分けを覚えておきましょう。

おじぎの種類角度の目安用途
会釈約15度すれ違いざまの軽いあいさつ
敬礼約30度取引先へのあいさつ・受付時など
最敬礼約45度深い感謝・謝罪・重要な場面での礼儀

角度で変わる意味(図解風表現)

 会釈 → 15度 → 軽いあいさつ  

 敬礼 → 30度 → 丁寧なあいさつ  

 最敬礼→ 45度 → 強い感謝・謝罪の気持ち

数字だけでなく、「どんな気持ちが込められているか」もセットで覚えると自然な動作になります。

おじぎの種類別 使用場面マップ(表)

シーン推奨されるおじぎ
廊下ですれ違う会釈(軽く首を下げる)
お客様への対応敬礼(丁寧に30度)
ミスやクレーム対応最敬礼(45度、気持ちをこめて)

正しいおじぎの仕方

姿勢・タイミング・目線の基本

おじぎは、「姿勢・タイミング・目線」が揃って初めて「きれい」になります。

  • 背筋はまっすぐ
  • 腰から上を使ってゆっくり倒す
  • おじぎ中は目線を下げすぎず、床を見るくらいでOK

💡 NG例
首だけをペコッと下げる、猫背、速すぎるおじぎ

おじぎでやりがちなNG動作5選

  1. 首だけでおじぎする(”うなずき”になってしまう)
  2. 手がバラバラに動く(ポケットに手を入れたまま)
  3. 目線が落ちすぎて相手から顔が見えない
  4. おじぎが速すぎる/浅すぎる
  5. おじぎ中に話す(動作を分けるのが基本)

おじぎの基本を身につける練習法

まずは鏡の前やスマホのカメラで自分の姿を確認しましょう。

練習手順

  1. 背筋を伸ばして立つ
  2. 両手を前で重ねる(男性は体の横に)
  3. 腰から上をまっすぐに倒す
  4. 3秒キープ → ゆっくり元に戻る

この動作を「挨拶の声+おじぎ」の流れで繰り返すと、自然に習慣になります。

あいさつ+おじぎのセット動作

声をかけながら頭を下げる?順番は?

基本は、「あいさつの言葉 → おじぎ」という順番です。
ただし、言い終わりと同時に頭を下げることで、より自然に見えます。


「おはようございます」→ 言いながら徐々に頭を下げる → 30度で一瞬キープ → ゆっくり戻す

「立ってするおじぎ」と「座ってするおじぎ」

立ってするおじぎ

  • 基本は30度の敬礼
  • 手は自然に体の前(女性)または横(男性)

座ってするおじぎ

  • 手は膝の上に置いたまま
  • 背筋を伸ばして腰から前に倒す
  • おじぎの深さは立ち姿と同じ感覚でOK

応用編:エレベーターや廊下ですれ違うとき

狭い空間でも、相手への敬意を忘れずに!

シーン対応
エレベーターで上司と一緒乗る順番 → あいさつ → 先に降りて扉を開ける
廊下ですれ違う軽く会釈+「お疲れ様です」
通話終了時見えなくても、礼儀として軽く頭を下げる

初対面での好印象をつくる方法

あいさつ時の声の大きさ・トーン

あいさつの声量とトーンは、印象を大きく左右します。
大きすぎると威圧的、小さすぎると自信がない印象に。

理想は「相手にしっかり届く声+明るめのトーン」

おすすめの声の出し方:

  • 胸を張って口を大きく開ける
  • お腹から声を出すように意識する
  • 笑顔で声を出すと自然とトーンが上がる

緊張しているときの自然な笑顔の作り方

初対面は誰でも緊張するもの。でも、口角を上げておくことで「感じがよさそう」な印象がグッと上がります。

コツ

  • 目元をやさしく緩める
  • 唇を少し閉じたまま、口角を左右に引く(“にっこり”より“ほほえみ”)
  • 自然な笑顔は、鏡での練習が効果的!

「感じがいい」と思われる小さな気配り

✅ エレベーターで「開」ボタンを押してあげる
✅ 会議室で上座・下座を譲る
✅ あいさつ後に相手の名刺を丁寧に扱う

こうした「+αの気遣い」が、実は強く印象に残ります。

社内・社外で変わるあいさつのマナー

社内での上司・同僚へのあいさつ

社内では、「お疲れ様です」が万能のあいさつワードです。
上司・同僚・先輩・後輩など、立場に関係なく使えるため、迷ったらこれを選びましょう。

ただし、社外の人には「お疲れ様です」は使いません⚠️

社外の人とのあいさつマナー

社外の方とは、以下のような表現を使うのがマナーです。

シーン適したあいさつ
初対面はじめまして/お世話になっております
訪問時失礼いたします。○○会社の□□と申します
退室時本日はありがとうございました。失礼いたします

NG例:
×「お疲れ様です」(社内用)
×「どうも〜」(カジュアルすぎ)

「親しい人にも丁寧に」が基本

たとえ仲良くなったとしても、職場では丁寧さをキープしましょう。
フランクになりすぎると、周囲に誤解を与えることも。

出勤・退勤時のマナー

「おはようございます」は誰に言う?

出勤時には、目が合った人すべてにあいさつをするのが基本です。
すれ違いざまや、遠くにいても声をかけられる範囲で一言添えましょう。

「お先に失礼します」と「お疲れ様です」の違い

退勤時は「お先に失礼します」が基本です。
残っている同僚や上司には「お疲れ様です」とセットで伝えると◎。


「お先に失礼します。お疲れ様でした!」

すれ違いざまのあいさつルール

廊下・休憩室・エレベーターなどでのすれ違いでは、軽い会釈+一言がちょうどいいです。

✔️目を見て
✔️軽く会釈
✔️「お疲れ様です」「おはようございます」

間違いやすい言い回しと正しい敬語

「ご苦労様です」はNG?

「ご苦労様です」は目上の人が部下に対して使う言葉です。
新入社員が上司に使うのは失礼にあたるため注意しましょう。

✅ 正しくは「お疲れ様です」または「ありがとうございます」

「どうも」は丁寧?カジュアル?

「どうも」は便利な言葉ですが、ややカジュアルな印象があります。
ビジネスシーンでは、正式な挨拶に置き換える癖をつけておくと安心です。

カジュアル丁寧な表現
どうも~お疲れ様です/お世話になっております
ありがとうありがとうございます/感謝しております

言い換え例まとめ(表)

NG表現正しい言い方
ご苦労様ですお疲れ様です
どうもですお世話になっております/失礼します
~っす~です/でございます

あいさつ・おじぎのQ&A集

Q1:挨拶しても無視されたときはどうする?

無視されたとしても、気にせず続けるのが正解です。
相手が気づいていなかっただけかもしれませんし、自分から「感じのいい人」でいることが大切。

Q2:出先で相手の名前がわからないときは?

どうしても思い出せない場合は、失礼にならないように名刺を確認したり、先輩にこっそり聞くなどで対応を。


「失礼ですが、もう一度お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

Q3:外国人の上司にもおじぎする?

はい、日本国内でのビジネスシーンなら、おじぎは文化として伝わります。
外国人相手には、おじぎ+握手の併用でもOKです。自然な形で丁寧さを伝えることが大切です。

まとめ|あいさつとおじぎは“習慣”で変わる

あいさつとおじぎは、スキルではなく習慣
正しいやり方を知って、繰り返すことで自然な所作になります。

社会人の皆さん、今日から少しずつ「感じのよい自分」への一歩を踏み出してみてください!